夏場の高温とオリーブオイル

以前冬の温度が低い間（１０℃以下）はオリーブオイルが凝固してしまう話を投稿したことがありますが、今度は夏の高温時期にはどうしたらよいのか・・・という疑問がわいてきます。
お客様からもよく保管場所についての質問を受けることがあります。

まず、どんなに高品質のオリーブオイルでも、酸化は免れません。
オリーブオイルの酸化の原因は・・

温度（高温）・光・時間

まず、光ですが、透明ボトルに入っているオリーブオイルは酸化しやすいことは皆さんご存知と思います。ですから、オリーブオイルと言えば、ダークな色のボトルを使うことが多いのです。一方、ビジュアルのために透明ボトルを使っている製品もたくさんありますが、その場合は、都度、箱（がついていれば）に入れる、保管の時にはアルミホイルで瓶の周りを包む、日が当たらない場所に保管する、など、光を入れないようにする心がけが大切です。

そして、問題の温度。オリーブオイルの保管に最適な温度は１２度から１９度ぐらいの範囲。ワインセラーでは設定できる温度ですね。ワインセラーがあるお宅ではその片隅に入れておけばいいかもしれませんが、そうそうご自宅にワインセラーがある方は少ないでしょう。

一番よいのは冷暗所に保管してできるだけ早く（２か月以内）使い切る。毎日のお料理や食卓で活用すれば、そんなに難しい量ではないと思います。

例えば、沖縄など、南の暑い地方では、冷暗所を探すのは難しいですよね。
そういうお客様には、冷蔵庫の野菜室の一番手前、もしくは冷蔵室のドア側のラック。
要は、冷たくなりすぎないところに入れておくことをお勧めしています。

オリーブオイルは１０℃を下回ると凝固します。
なので、冷蔵庫に保管すると、いざ使おうとして振っても振っても出てこない・・・なんてことになってしまいます。ボトル越しのよーく見ると、下の方が結晶化しているのが見えるかもしれません。これはオリーブオイルに含まれる天然のワックス成分と脂肪酸成分が低温で凝固してしまうからです。基本的にオリーブオイルの品質に大きい影響はありませんので、ゆっくり室温で元に戻してください。

また、受け取りまでに２日間かかる遠方の場合には、まる２日荷台に載っていることになりますね。
外の気温が３０度でも、荷台の中は５０℃にも達することがあります。
そのような場合は、クール便をお選びいただいた方がよいかと思います。
但し、上に説明したように、１０℃を下回ると凝固が始まる性質があるので、そこはご理解の上の選択となります。

逆に、翌日到着で午前中に届くような場合には、あまり神経質に気にされなくてもよいのではないかと思います。クール便は料金が高いですしね。。。