気温が下がってくると、オリーブオイルが固まった！そんな経験はありませんか？
スーパーのオリーブオイル売り場に行っても、「オリーブオイルが固まっている場合がありますが品質に問題はありません」と注意書きが書かれている場合もあります。
そもそもオリーブオイルは何度で固まるのでしょうか。
一概には●●℃とは言えないのは、その成分に寄るからです。品種によってオレイン酸の含有量も違うため、はっきりとした答えは出ないのですが、まず１０℃を下回ると固まると思って間違いないでしょう。
固まる、というのは凍るのではありません。オリーブオイルの中のWAX成分とオレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸という脂肪酸が、温度が下がると結晶化してしまうのが原因です。
オリーブオイルを冷蔵庫に入れないでください、とお願いしているのも、それが理由です。使おうと思ったら逆さにしても出てこない・・・なんてことになりかねません。
冬の間はオリーブオイルを購入して使おうとしたら、結晶がたくさん出てきた！なんてことも起こり得ます。もちろん適温で保存して結晶化させないのが一番なのですが、冬の寒い間は、搬送中にも凝固してしまう場合があります。寒い地方などは、家のフードストックに置いておくだけで固まってしまいます。場合によっては冷蔵庫の方が温度が高い地方だってあるわけです。
では、固まってしまったらどうするの？
決して「湯煎」にかけたりしないでくださいね。
私たちが心地よく生活している室温に戻す。それが一番です。食卓に暫く置いておけば、ほぼ元の状態に戻ります。万が一１００％戻らなくても、品質に影響はありません。お皿に出したり、お料理に使ったりすれば、もとのオリーブオイルに戻ります。