2006年、再び車でプロバンスをまわった。前回はマルセイユから出発し主に西側。今度は東側を中心に回った。なにもない田舎道を走るとところどころ点在する、いわゆる鷹ノ巣村と呼ばれる小さな村々。そこで出会った数々の料理。テーブルに置かれたオリーブオイル。お土産屋さんに並ぶオリーブのモチーフの小物達・・・。その時完全にオリーブにハマった。輸入したいと思った。
そして、2008年、再度フランスに行った。今度はオリーブオイルの産地を訪ねてプロバンス地方を車で回るためだった。マルセイユに行く前にパリに寄った。あるお目当てのオリーブオイル専門店があるからだ。そこのオーナーといろいろ話をした。そして、彼が言った。「プロバンスのオリーブオイルはよくないよ。」出鼻をくじかれた気がした。

主な目的地はCallasとNyons。オリーブの木にたわわになる実。フランスでは黒く熟すまではオイルを搾らない。農家を回っていろいろ話を聞いた。

オリーブオイルだけではない。オリーブをモチーフにした小物。どれも素敵。あれもこれも欲しかったが、何せ重い。オリーブの木のまな板やボウルは、とにかく重い。
最後にNyonsに行った。Nyonsはフランスでは屈指のオリーブオイルの産地として知られている。今まで訪ねた農家のように、それぞれが細々と独自のオリーブオイルを作って販売しているのとは違って、農協が牛耳っているという感じだ。それぞれの農家が収穫したオリーブを農協に売り、農協が搾油して製品にする。中に入って見たが、担当のメガネをかけた女史が出て来て淡々と説明をする。非常にビジネスライクという印象。
こんなにオリーブオイル作りが盛んなのに、日本の市場にはフランスのオイルは少ない。そしてあったとしても高い。何故だろう・・・と、その時は分からなかった。

街に出て、市場に立ち寄ると、やはりオリーブオイルがらみの品々。特にオリーブオイルの石鹸が、どこに行っても売っている。売っている人はアラブ系の人が多かった。
エクサンプロバンスにも寄った。やはりオリーブオイルのお店は多い。(つづく)
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